コインに表と裏があるように、人にも表と裏がある。見せたい部分を表と言い、隠したい部分を裏と呼ぶ。(武田鉄矢さんが以前にテレビで言ってたこと。多分・・)

ふと、鏡の前に立ってみる。
目の前にに写るのは私だ。ちょっと痩せ気味で、平凡で、いまいちパッとしない顔だ。体力、勉強、共に平均かちょい上あたり。これといった特長なし。
ごく平凡な自分がいた。
「どうした、元気ないじゃないか?」
裏の僕が言い出した。
「そうかい?そう見えるかな」
表の自分が答えてる。
人間の表と裏は、相反するものというわけでもなく、一心同体の別人でもない。どっちが本当ということじゃなく、同じ『自分』なのだ。ただ、それだけのこと。でも、人は裏を傷つけられると・・・恐ろしい。
「最近、どこか無理をしていないかい?今の君はらしくないぞ」
「そんなことはないだろう。今までどおりの自分だよ」
「おいおい、しっかりしてくれよ!この頃君は不安定だろ」
「・・・・・」
確かに、今日もそうだった。心の中に土足で連続して入ってこられる(私の友人ではこんな人はいない)ようなことがあると、どうなるか分からない。
ただ、ちょっと礼拝の時間に聞いて欲しくないことを言われてちょっと、ムカッときただけですが・・・
意味なくゴミ袋を必要以上に放り投げて、騒音立ててみたり、変に落ち着かなかったり。自分でも何を思って、そうしたのか分からない。ただ、深い沈黙だけが自分の中で流れていく。
「やっぱり、あれが原因か?」
裏の僕が切り込んで言った。ずばり悩みのタネは「あれ」だった。青春には悩みはつきものだ。それは、広い世界を知らなかったり、見えない未来への不安からのもので、誰でも多かれ少なかれ持っているはずだ。
私もそんな一人。
明るい未来を手に入れたい。それにはどうしたらいいんだ?誰かが教えてくれるわけじゃない。
通学途中でサラリーマンを見ると思う。
収入が多いって幸せなことなのかな?
どんなことが幸せっていうのかな?
僕もいずれああなってしまうのだろうか?って。
未来が不安で仕方がない。僕には何ができるんだ?
「なかなか気が休まらないよ。落ち着かないし、物事も悪いほうにしか考えられないんだ」
表の自分は弱々しかった。なんて馬鹿だと、自分でも分かってる。でも、どうしようもないのかなあ〜
「そんな弱気じゃダメだろう!!君がしっかりしてくれないと、とんでもないことになるだろう!!」
最近情緒不安定。これではいつかとんでもない失敗をやってしまう危険性があることもわかっている。
「男らしくないよなあ。人間らしくもないのかなあ」
「何を言ってるんだ!君には夢があるだろう?」
裏の僕が呼びかけた。ただ、現実との葛藤にまた悩む。決して、空想的だとか、自分の実力が著しく不足してるとかそんなことじゃないんだけどね。
何でこんなに元気ないのかなあ〜自分でもわかんないや

今日のところはとりあえず、ありがとうございました。